はじめての方
親の「家に帰りたい」を叶える退院支援と訪問診療

「もう家に帰りたい」「病院じゃなく、自分の布団で寝たい」――入院中の親御さんからそんな言葉を聞いたご家族は、胸が締め付けられるような思いをされることでしょう。 しかし「でも、在宅で医療が続けられるのか」「急変したときに対応できるのか」という不安が、その願いを叶えることを躊躇わせます。
訪問診療という仕組みが整っていれば、多くの場合、その「帰りたい」という願いを叶えることができます。このページでは、在宅復帰を実現するための退院支援のポイントと、訪問診療の役割をご説明します。
「家に帰りたい」をあきらめないために
「退院後は施設しか選択肢がない」と思われている方も多いですが、訪問診療・訪問看護・ヘルパーなどの在宅サービスを組み合わせることで、自宅での生活が継続できるケースは非常に多くあります。
大切なのは、退院前から準備を始めることです。退院が決まってから動き始めると準備が間に合わないことがあります。入院中から「在宅復帰を希望している」と病院側に伝え、退院支援に動き出してもらうことが重要です。
退院前にやっておくこと・確認すること
- 病院のソーシャルワーカー(MSW)に在宅復帰の希望を伝える
- 担当ケアマネジャーに退院の見通しを共有する(まだいない場合は地域包括支援センターに相談)
- 退院前カンファレンスに参加する(家族・病院スタッフ・ケアマネ・在宅医が集まる会議)
- 自宅の環境整備:手すりの設置・段差の解消・ベッドの準備など
- 介護保険の申請または区分変更(まだの場合は病院側と連携して早めに申請)
- 訪問診療・訪問看護・ヘルパーなど在宅サービスの手配
当院は退院前からご相談いただけます
登戸プライマリ・ケアクリニックでは、退院前のご相談を積極的にお受けしています。入院中の病院の担当者・ケアマネジャー・ご家族からのご連絡で、退院後の訪問診療の準備を進めることができます。必要に応じて退院前カンファレンスにも参加します。
当院は向ヶ丘遊園駅から徒歩3分、川崎市多摩区を中心に訪問診療を行っています。24時間365日の緊急対応体制・機能強化型在宅療養支援診療所・在宅緩和ケア充実診療所として、退院後の不安な時期を医療面からしっかり支えます。
「末期がん」「難病」でも自宅に帰れますか?
末期がんや進行した難病の方でも、在宅で医療的なケアを受けながら自宅で過ごすことは可能です。当院は「在宅緩和ケア充実診療所」の認定を受けており、痛みや苦痛のコントロール(緩和ケア)にも対応しています。
当院の医師はがん医療に携わる医師向けの緩和ケア研修を修了しており、人生の最終段階においても、患者様の希望に寄り添った医療を提供します。「家で最期を迎えたい」という願いをできる限り叶えるために、ご家族とともに考え、準備を進めます。
在宅医療で対応できる処置・管理
- 医療用麻薬を使った疼痛管理(がんの疼痛コントロール)
- 胃ろう・尿カテーテル・中心静脈栄養の管理
- 在宅酸素・人工呼吸器の管理
- 血液検査・心電図・エコーなどの在宅検査
- 点滴・注射・褥瘡処置
- 難病(パーキンソン病・ALS・多発性硬化症など)の管理
「自宅に帰ったら医療が受けられなくなる」のではありません。医療を自宅に届ける仕組みが、現代の訪問診療です。