訪問診療
訪問診療と往診の違い|在宅医療で何ができる?

ご自宅で医療を受ける「在宅医療」には、「訪問診療」と「往診」の2つの形態があります。名前は似ていますが、その仕組みや目的は異なります。
登戸プライマリ・ケアクリニックでは、この2つを組み合わせることで、日常の安定した療養生活と、緊急時の迅速な対応を両立しています。このページでは、それぞれの違いや、当院で対応できる処置・検査について詳しくご説明します。
訪問診療と往診の4つの違い
1. 計画的か、臨時か
訪問診療は、あらかじめ立てた診療計画に基づいて、医師が定期的にご自宅や施設を訪問する医療です。一方、往診は、急な体調変化があった際に患者様やご家族からの要請を受けて、臨時で訪問するものです。
2. 訪問の頻度
訪問診療は通常、月2回程度の定期訪問を行います。病状によっては週1回以上訪問することもあります。往診は体調急変時に随時対応するため、頻度は決まっていません。
3. 目的の違い
訪問診療の目的は、病状の安定管理・重症化の予防・お薬の処方・全身状態の継続的な観察です。往診の目的は、急な発熱・痛み・呼吸苦・転倒後の確認など、緊急のトラブルへの迅速な対応です。
4. 費用の違い
訪問診療は「在宅患者訪問診療料」として月単位で算定されます。往診は「往診料」として1回ごとに算定されます。当院では訪問診療と往診を組み合わせてご利用いただけますので、月々の費用に大きな変動が出にくいよう配慮しています。
【表】上記の比較表をデザインして掲載
当院は24時間365日対応の「機能強化型」診療所です
登戸プライマリ・ケアクリニックは、厚生労働省が定める「機能強化型在宅療養支援診療所」の認定を受けています。これは、看取り実績や緊急往診の件数、24時間体制の整備など、厳しい基準をクリアした医療機関のみが取得できる認定です。
夜間・休日・年末年始であっても、お電話一本で医師やスタッフに繋がります。定期的な訪問診療で日々の健康を守りながら、万が一の際にも迅速に往診で対応できる――この2つの安心が、ご自宅での療養生活を支えます。
緊急時はどうすればいい?
体調の急変時は、当院の連絡先にお電話ください。24時間365日対応しており、状況に応じて電話での助言、または臨時の往診で対応いたします。
「救急車を呼ぶべきか迷う」「夜中に容体が変わった」「転倒して動けない」といった場面でも、まずは当院にご連絡いただければ、適切な判断をサポートいたします。
訪問診療で対応できる主な処置・管理
「家では十分な治療ができないのでは?」という不安をお持ちの方もいらっしゃいますが、当院ではご自宅で幅広い医療処置・管理に対応しています。
対応可能な医療処置・管理
- 点滴・静脈注射:脱水時や感染症の際の点滴治療
- 各種カテーテル管理:尿道バルーン、胃ろう、経鼻栄養、中心静脈栄養(IVH・ポート)
- 在宅酸素・人工呼吸器:慢性呼吸不全や神経難病の方の呼吸管理
- 褥瘡(床ずれ)の処置:専門的な軟膏処置や洗浄、予防指導
- 在宅輸血:血液疾患等に伴う貧血に対する輸血療法
実施可能な検査
- 血液検査・尿検査
- ポータブルエコー(超音波)検査
- 心電図検査
- 経皮的酸素飽和度(SpO2)測定
- 鏡検(爪白癬、白癬、疥癬など)
- 認知症検査(長谷川式簡易知能評価スケール)
訪問診療の対象となる方
お一人で通院が難しい方であれば、どなたでも対象となります。たとえば、以下のような方にご利用いただいています。
- 退院後の在宅療養が心配な方
- 身近な人に囲まれた終末期を過ごしたい方
- 膝や腰の痛みがひどく病院へ行けない方
- 要支援・要介護認定を受けている方
- 介護施設に入居されている方
- 加齢に伴う筋力低下があり歩けない方
- 認知症などにより見守りが必要な方
- 病気や事故の後遺症による麻痺がある方
- 酸素療法を行っている方
- 車イスを利用している方
- 高齢者の独り暮らしの方
- パーキンソン病などの難病がある方
- 胃瘻管理を行っている方
- 尿カテーテルが入っている方
- 身体障害者手帳を持っている方
そのほか、受診に心配な方はご相談だけでも結構ですので、お気軽にご連絡ください。
通院と訪問診療、どちらが自分に合っている?
以下のような状況に当てはまる方は、訪問診療への切り替えをご検討ください。
- 通院のたびに介護タクシーを使っている
- 付き添いのご家族が毎回仕事を休んでいる
- 病院の待ち時間で体力を消耗してしまう
- 通院の移動中に転倒や体調悪化のリスクがある
- 認知症が進み、病院での待機や診察が難しくなった
「まだ訪問診療が必要かわからない」という段階でも、お気軽にご相談ください。現在の状況をお伺いした上で、最適な選択肢をご提案いたします。