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介護離職を防ぐ|訪問診療と介護保険の活用

「このままでは仕事を辞めるしかない」。介護が本格化するにつれ、そう感じる方は少なくありません。厚生労働省の調査では、年間約10万人が介護を理由に離職しており、その多くが働き盛りの40〜60代です。
しかし、適切な社会資源(訪問診療・介護保険サービス)を組み合わせることで、仕事と介護の両立は多くの場合実現可能です。このページでは、介護離職を防ぐための具体的な方法をご紹介します。
介護離職の「引き金」になりやすい状況
介護離職のきっかけとして最も多いのが、「通院の付き添いのために仕事を休む回数が増えた」こと、そして「急変時に対応できる体制がない」という不安です。
- 通院ごとに仕事を休み、有給休暇を使い切ってしまった
- 急な入院・体調急変に対応できる体制がない
- 夜間の急変が怖くて、離れて暮らせなくなった
- 介護の全体像が見えず、先行きの不安が増した
これらの「引き金」の多くは、適切なサービスを整えることで取り除くことができます。
訪問診療が「通院の付き添い問題」を解決します
親御さんの通院に付き添うために仕事を休む必要がなくなるのが、訪問診療の最大のメリットです。医師が自宅に来て診察・処方・処置を行うため、家族は仕事をしながら医療管理が続けられます。
当院では24時間365日の緊急連絡体制を整えており、夜間や休日の急変時も電話で相談でき、必要に応じて往診します。「急変したときに職場を抜け出せない」という不安を大幅に軽減できます。
介護保険サービスをフル活用しましょう
介護保険では、医療以外にもさまざまなサービスが利用できます。これらを組み合わせることで、介護の負担を大幅に分散できます。
- 訪問介護(ヘルパー):食事・入浴・排泄の介助、生活援助
- 訪問看護:医師の指示に基づく看護師の定期訪問
- 通所介護(デイサービス):日中の活動の場・入浴サービス
- ショートステイ:一時的な施設入所(介護者のレスパイト)
- 福祉用具レンタル:介護ベッド・車いす・手すりなど
これらのサービスは、担当ケアマネジャーがまとめて調整します。「介護保険の申請がまだ」という方は、早めに市区町村または地域包括支援センターに相談することをお勧めします。
「介護休業制度」も知っておきましょう
職場には「介護休業制度」があります。対象家族1人につき、通算93日間(3回まで分割可能)の休業が取れます。また、介護のための「時短勤務」「フレックスタイム」などを活用できる場合もあります。
「職場に言いづらい」と感じる方も多いですが、制度を活用しながら介護と仕事の両立を試みることが、長期的には自分と家族の双方を守ることにつながります。
「一人で抱え込まない」仕組みを作ることが大切
介護離職を防ぐために最も重要なのは、「自分一人で介護を背負わない」体制を早めに作ることです。訪問診療・訪問看護・ヘルパー・デイサービスなどのサービスと、職場の制度をうまく組み合わせることで、仕事と介護の両立の可能性が大きく広がります。
「何から手をつければいいかわからない」という方は、当院またはケアマネジャーへのご相談から始めてください。現在の状況をお聞きし、利用できる資源のご提案をいたします。